イソフラボンは、大豆胚芽に特に多く含まれるフラボノイドの一種で、ダイゼイン、ゲニステインなど代表とする、十数種類の大豆イソフラボンが確認されています。
牛乳などでカルシウムを摂取しても、女性ホルモンの分泌が少ないと、骨の中のカルシウムはどんどん流出してしまいます。イソフラボンは、骨からカルシウムが溶け出すのを抑え、骨量を調整するはたらきをし、骨の密度を保ちます。閉経後の女性に多い骨粗しょう症までも抑える効果が期待できるといわれています。
またイソフラボンが更年期障害にも効果があることが報告されています。イソフラボンの構造は、更年期障害の原因となる女性ホルモン「エストロゲン」とよく似ており、体内に摂取されるとエストロゲンと同じようなはたらきをします。つまり、女性ホルモンのアンバランスを緩和し、補充しているものと思われます。このため、顔がほてる、大汗をかくなどの更年期障害特有の症状が緩和されているものと思われます。
また、血管を詰まりにくくして心筋梗塞などを予防をし、さらにはがんの予防にも効果的として、話題を呼んでいます。イソフラボンを大量に含む大豆胚芽をマウスに投与すると、ガン発生率が低下することが報告されています。これらはイソフラボンの抗酸化作用によるものと考えられています。
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