体温計には、大きくわけて、水銀(すいぎん)体温計と電子体温計があります。
水銀体温計は、細い管の先の部分に、「水銀」という金属(きんぞく)が入っています。この先の部分をわきの下や舌(した)の下にはさむと、水銀の温度が温められ、膨脹(ぼうちょう)します。すると、先の部分から水銀がおし出され、細い管の部分を上昇(じょうしょう)していきます。からだの温度と温度計の温度が同じになったとき、水銀の膨脹は止まり、その高さが示すめもりが、測定(そくてい)温度というわけです。体温計の水銀の管をよく見ると、下のほうにくびれたところがありますね。体温計をからだからはなすと、温度は下がっていきますが、このくびれが、水銀の下降(かこう)をとめるしくみになっていて、正確に知ることができます。
電子体温計は、「サーミスタ」という温度センサーで体温を測定します。このセンサーは、感知した体温をマイクロコンピュータで電気的な信号にかえ、コンピュータで計算してデジタル数字で表示します。
電子体温計には、水銀体温計と同じように実際に温度を測定(そくてい)表示する実測式(じっそくしき)と、測(はか)りはじめの体温からコンピュータが予測して割りだす予測式があります。予測式体温計では、およそ1分で体温を計ることができます。
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